研究概要 |
膀胱蓄尿機能障害(過活動膀胱や過知覚膀胱)および排尿筋低活動による尿排出機能障害に対して特に求心性神経伝達系に関与する機構を標的とする新規治療法を探索するため、既存の治療薬である抗コリン薬、α1阻害薬、β3作動薬、PDE5薬の膀胱伸展受容求心性神経活動に対する作用機序を明らかにするとともに、病態モデル動物や間質性膀胱炎患者の膀胱粘膜標本を用いて、求心性神経伝達系に関与する受容体やTRPイオンチャネルの病態に伴う変化を解析した。その結果、TRPM2, A1, V4, T型 およびN型 Caチャンネル, FAAHなどが新規治療標的候補となりうることが示唆された。
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