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2013 年度 実績報告書

骨髄由来間葉系幹細胞を用いた閉塞性腎症に対する新規治療方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23592377
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

浅沼 宏  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70245570)

研究分担者 水野 隆一  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (60383824)
香野 日高  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (50338133)
大家 基嗣  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00213885)
キーワード間葉系幹細胞 / 上皮・間葉系形質転換 / 腎線維化 / 増殖因子 / サイトカイン / 閉塞性腎症
研究概要

1. 閉塞性腎症に対する間葉系幹細胞の治療効果
a) ヒト骨髄由来およびラット骨髄由来間葉系幹細胞(MSC)を投与前にPaul Karl Horan dye-26を用いて赤色蛍光標識し、Sprague-Dawleyラット片側尿管結紮モデルに注入後経時的に腎組織を採取して、蛍光顕微鏡を用いてその局在を詳細に評価し、幹細胞の局在ついて検討した。MSCは数週間にわたり腎間質と尿細管に局在することが判明した。b) ラットを麻酔後開腹して、1) 培養液のみをvehicleとして左腎動脈に注入し、その後左尿管を結紮した閉塞性腎症群、2) MSC(1x1 06/匹)を動注後に尿管結紮した幹細胞治療群、および3) 尿管結紮を行わないSham群を作製する。3日~4週間後に腎組織を採取して、 western blotting法によりE-cadherin、α-SMA発現を評価すると伴に、組織切片のfibroblast specific protein-1染色により上皮・ 間葉系形質転換(EMT)について評価した。また、同組織を用いてELISA法による組織コラーゲン濃度測定、および組織切片のMasson’ s trichrome染色により 腎間質線維化を評価し、各群間の比較検討を行った。MSCは閉塞性腎症に伴うEMTと腎線維化を防止することが示された。c) 予め左尿管を部分結紮したモデルにおいても同様の実験を行い、幹細胞治療効果を検討した。同様に、MSCは閉塞性腎症に伴うEMTと腎線維化を改善することが示された。
2. 間葉系幹細胞による腎線維化抑制効果の作用機序の解明
a) 上記の実験で採取した腎組織をホモジナイズし、ELISA法により増殖因子、サイトカインの組織内タンパクレベルを評価した。 ま た、腎組織から抽出したRNAを用いてリアルタイムPCR法により増殖因子およびサイトカインの組織内遺伝子発現を評価し、間葉系幹細 胞による腎線維化抑制効果に関するEMTおよび液性因子の関与を検討した。MSCによる腎線維化防止にはTNF-αの関与が示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 閉塞性腎症に対する骨髄由来間葉系幹細胞注入療法の有効性2014

    • 著者名/発表者名
      浅沼宏
    • 学会等名
      第11回泌尿器科再建再生研究会
    • 発表場所
      青森市
    • 年月日
      2014-07-05

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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