研究課題/領域番号 |
23592378
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
佐藤 滋 秋田大学, 医学部, 教授 (80187195)
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研究分担者 |
三浦 昌朋 秋田大学, 医学部, 准教授 (30265194)
小松田 敦 秋田大学, 医学部, 講師 (70272044)
井上 高光 秋田大学, 医学部, 講師 (60375243)
沼倉 一幸 秋田大学, 医学部, 医員 (90566415)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 移植・再生医療 / 遺伝子多型 / 線維化 / 個別医療設計 / 薬物動態 |
研究概要 |
「研究目的」 移植腎線維増生の危険因子とその機序を明らかにする。「研究実施計画」1)移植腎生検組織の画像取込みと画像解析による線維組織の解析、2)血中尿中のTGF betaや他のサイトカイン濃度と遺伝子多型の解析、3)タクロリムス1日2回服用と1回服用症例での臨床事象発生率の比較、4)タクロリムス1回投与における薬理遺伝学に基づいた個別投与量設計の開始とその臨床効果。「研究成果」 2004年7月から2009年10月までに施行された腎移植98例の移植直前と移植1年後の生検組織すべての画像取込みを行い、画像解析ソフトを用いて移植腎皮質における線維組織の占有率を解析した。また移植直前の線維組織占有率と移植1年後の占有率から、線維組織の増加率を算出した。その結果、一定の免疫抑制療法下では、カルシニュリン阻害薬の代謝酵素CYP3A5の遺伝子多型および免疫抑制薬の血中濃度は、線維増生に影響していないことが判明した。さらに、予備研究としてタクロリムス1日2回服用と1回服用症例の薬物動態を解析し、1日1回投与薬では2回投与薬と同等の薬物動態を得るには、投与量を倍増しなければならないことを認めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「研究目的」 移植腎線維増生の危険因子とその機序を明らかにする。「研究実施計画」1)移植腎生検組織の画像取込みと画像解析による線維組織の解析、2)血中尿中のTGF betaや他のサイトカイン濃度と遺伝子多型の解析、3)タクロリムス1日2回服用と1回服用症例での臨床事象発生率の比較、4)タクロリムス1回投与における薬理遺伝学に基づいた個別投与量設計の開始とその臨床効果。「進捗状況」 研究実施計画の2)以下を解析中である。また、1)に関して2009年11月以降の症例の追加解析する状況にあり、概ね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
「研究目的」 移植腎線維増生の危険因子とその機序を明らかにする。「研究実施計画」1)移植腎生検組織の画像取込みと画像解析による線維組織の解析、2)血中尿中のTGF betaや他のサイトカイン濃度と遺伝子多型の解析、3)タクロリムス1日2回服用と1回服用症例での臨床事象発生率の比較、4)タクロリムス1回投与における薬理遺伝学に基づいた個別投与量設計の開始とその臨床効果。「進捗状況」 研究実施計画の2)以下を解析中である。また、1)に関して2009年11月以降の症例の追加解析する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
主に昨年度の研究成果を学会や論文で発表するための費用とする。また、研究実施計画の2)以降の推進にあたり、消耗品が必要になった場合、一部を消耗品購入のために使用する可能性もある。
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