• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

GABA受容体による生殖細胞形成過程のメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 23592387
研究機関大阪医科大学

研究代表者

神原 清人  大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (40298758)

研究分担者 森 禎章  関西福祉科学大学, 保健医療学部, 教授 (70268192)
キーワードGABA A受容体 / 精子形成過程 / 核内移行
研究概要

Western blottingによりα1サブユニットが生殖細胞の細胞膜、細胞質、核のそれぞれの部位に存在することが確認できた。またα1サブユニットに対する免疫電顕により精子形成過程において精母細胞の核のクロマチン凝集部位にα1サブユニットの反応がみられたことから本来膜受容体であるGABAA受容体のα1サブユニットが核内に移行した後、核内のクロマチン凝集部位の転写調整因子として働く可能性が示唆された。これらの研究成果から実際に細胞膜受容体であるGABAA受容体α1サブユニットが核内移行するかについて調べることにした。
【方法】遺伝子導入実験はα1サブユニットのC末側をGFPによりラベルしたpCMV6-AC-GFP ベクター(α1サブユニットのfull lengthを導入したベクター、ORIGENE社)を用いて行った。しかし生殖系細胞に関して遺伝子導入に適切なcell lineがなかったため最初にCOS-7 cell lineを用いて実験を行うことにした。なお遺伝子導入にはLONZA社のNucleofector kitを使用した。
【結果】α1サブユニットの遺伝子導入実験を行った最初の約1週間は遺伝子を導入したGFP COS-7細胞のGFPの蛍光が観察され、GFP COS-7細胞の増殖もみられたがその後約2~3週間で細胞の増殖は止まり徐々に細胞自体のGFPの蛍光も弱くなった。さらに観察を続けたところ約3~4週間でGFPベクターを導入したGFP COS-7細胞はすべて死滅した。このことからGABAA受容体α1サブユニットの通常の細胞への遺伝子導入には何らかの遺伝子の制御を受けている可能性が示唆された。

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi