研究概要 |
妊娠初期絨毛外トロホブラスト(EVT)、子宮筋での役割を検討した。 EVTと子宮筋においてリラキシン受容体が発現していることを免疫染色で確認した。リラキシンは子宮筋細胞の増殖能には影響を及ぼさなかった。リラキシンはEVTで、caspase-3やcleaved-PARP発現を低下させ、Bcl2発現を増加させてアポトーシスを抑制した。さらにリラキシンは、MMP-2,-3,-9 mRNA発現を促進しTIMP-1 mRNA発現を抑制することによって、EVTの浸潤に関与することが示された。本研究により、リラキシンは妊娠初期の胎盤形成に役割をしていることが示唆された。
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