研究課題/領域番号 |
23592412
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
梶原 健 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (80286103)
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研究分担者 |
板倉 敦夫 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (70262897)
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キーワード | 子宮内膜脱落膜化 / microRNA / 転写因子 |
研究概要 |
分離・培養したヒト子宮内膜間質細胞(HESCs)を8-bro-cAMPとmedroxyprogesterone acetate(MPA)の両者にて脱落膜化刺激を行い、両者から0、3、6日目にtotalRNA抽出を行った。脱落膜化の確認は、3・6日目の培養上清を採取し、脱落膜化マーカーであるプロラクチン、IGFBP-1の分泌が上昇している事を確認した。同様に3・6日目に培養細胞のタンパク精製を行い、Western blot法にてFOXO1の発現が脱落膜化刺激で誘導されることを確認した。形態学的に脱落膜化したHESCsは、大型で敷石状の脱落膜化細胞に特徴的な形態を示していた。脱落膜化群とcontrol群からmRNA抽出し、Realtime-PCR法にてFOXO1のmRNAの発現が脱落膜化刺激により誘導されていることを確認した。 上記の方法で脱落膜化を確認した3症例を用いMicro-array解析を行い、10個の有意に発現が変動するmicroRNAを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
脱落膜化刺激により変動するmicroRNAを同定し、ほぼ当初の計画通りに研究は進行している。
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今後の研究の推進方策 |
脱落膜化刺激により変動することが確認されたmicroRNAの個々の機能解析を行い、同miRNAが着床不全の治療標的、診断マーカーとして有用か更なる検討を行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
上記研究を遂行するために実験試薬・器具購入のため50万円、学会発表等の旅費として60万円、論文別刷費用として10万円使用する予定である。
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