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2013 年度 実施状況報告書

妊娠恒常性維持機構における羊膜マトリクス細胞蛋白の役割

研究課題

研究課題/領域番号 23592414
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

峰岸 一宏  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30276331)

キーワード羊膜上皮細胞
研究概要

【目的】本研究の目的は,妊娠恒常性維持機構における羊膜の役割について究明することである.本年度では,前年度までの羊膜上皮細胞および間葉細胞の単層初代培養方法に細胞・組織増殖の不安定性が認められたため,flow cytometryを用いた新たな上皮細胞分離法を確立することを目的とした.
【方法】妊娠後期羊膜(37~39週)を採取し,トリプシン・コラゲナーゼ処理を行って,細胞懸濁液を作製する.羊膜上皮特異的蛋白であるEpiCAMを用いて,蛍光活性化セルソーター(FACS)で細胞分離を行う.分離された細胞の形態評価,EpiCAMおよび間葉細胞特異的蛋白のVimentinを用いて免疫染色を行い,羊膜上皮細胞を確認する.
【結果】FACSの結果,90%以上の特異性をもってEpiCAM陽性細胞と陰性細胞の分離が可能であった.また,死細胞の指標であるPropidium Iodide陽性細胞は20~30%に抑えることができた.さらに,分離された細胞でそれぞれEpiCAM,Vimentinの特異的発現が認められた.
【結論】FACSを用いて,羊膜からの羊膜上皮細胞の安定的な分離方法を確立した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

羊膜上皮細胞の単層培養や遺伝子導入過程,羊膜マトリクスscaffold作製において,安定した実験系の構築が困難であり,想定した結果が得られず,実験計画に大幅な修正と追加実験が必要となったため.

今後の研究の推進方策

遺伝子発現解析のためのマイクロアレイ解析を予定している.

次年度の研究費の使用計画

羊膜上皮細胞の単層培養や遺伝子導入過程,羊膜マトリクスscaffold作製において,安定した実験系の構築が困難であり,想定した結果が得られず,実験計画に大幅な修正と追加実験が必要となったため.
遺伝子発現解析のためのマイクロアレイ解析を予定している.他に消耗品購入に充てる予定である.

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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