(1)各妊娠時期での羊膜マトリクス細胞蛋白の発現変化:SPARC mRNA発現は、妊娠後期に40%減少し、TSP1は3倍に増加した。(2)羊膜プロスタグランジン合成酵素の発現変化:COX2 mRNAのみが妊娠後期に2倍に増加した。(3)流動細胞計測法を用いた羊膜上皮細胞分離法の確立:当初の上皮細胞増殖が不安定で、実験計画の変更を余儀なくされたため、新たな分離法を確立した。(4)羊膜上皮細胞における網羅的遺伝子発現解析:初代培養で増殖因子のmidkine やFGF2発現が低く、免疫抑制因子HLA-G発現は高かった。継代後midkine、FGF2 の発現は急速に増加し、HLA-G 発現は減少した。
|