研究課題
既存のE7発現乳酸菌、GLBL101c、は、HPV16型E7を乳酸菌Lactobacillus caseiに発現させているが、E7に対する粘膜免疫誘導をするためのE7発現量の最適条件(規格)はわかっていない。そこで、乳酸菌に菌体表出するE7分子数を変動させたE7発現乳酸菌を作製し、それらを経口投与したマウスのE7特異的粘膜免疫誘導を検討することによって、免疫誘導能のための最適なE7:菌体量比を調べることを行った。E7分子にアンカー蛋白質を融合させた蛋白質を大腸菌によって精製した。アンカーによって乳酸菌菌体の表面と結合できるようにしてあり、乳酸菌と混合させる精製E7量を変化させることで、様々なE7:菌体量比(1.2x108乳酸菌あたり0.03, 0.1, 0.3, 1.0, 3.0μgのE7量)のE7乳酸菌を得た。これらは国立医薬品食品衛生研究所の五十君博士により供与された。フローサイトメトリーによる菌体表面のE7分子数は、1.2x108乳酸菌あたりE7として0.1-0.3μgでE7分子が飽和することが確認されていた。そこで、マウスに様々な量比のE7乳酸菌を経口投与し、腸管粘膜の粘膜リンパ球を採取し、その中のE7特異的IFN産生リンパ球数をELISPOT法で測定したところ1.2x108乳酸菌あたり 0.3µgのE7分子量の量比が最もE7特異的IFNγ産生細胞の誘導能が高かった。新型E7発現乳酸菌を開発するための基礎情報になると考えられた。
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