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2013 年度 実績報告書

癌幹細胞を標的とした婦人科癌治療ならびに腫瘍細胞イメージングシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 23592439
研究機関金沢大学

研究代表者

高倉 正博  金沢大学, 大学病院, 助教 (20313661)

研究分担者 京 哲  金沢大学, 医学系, 准教授 (50272969)
キーワードがん幹細胞 / ウイルス療法 / 末梢血中腫瘍細胞
研究概要

本研究ではテロメラーゼが活性化された細胞でのみ増殖可能な改変型アデノウイルス(Telomerase-specific replication adenovirus: TRAD)を用いた難治性婦人科癌の治療、特に癌幹細胞をターゲットとした治療の開発を第一の目的としている。我々はTRADのマウス卵巣癌腹膜播種モデルにおける有用性を示してきたが(Cancer Gene Ther. 2010; 17:11-9)、本研究ではさらに癌幹細胞に対する有効性にフォーカスして抗腫瘍効果の解析と臨床応用に向けた検討を行った。平成25年度は婦人科癌細胞株においてCD117陽性かつCD44陽性細胞の細胞群を対象としてTRADの有効性を検討した。CD117+/CD44+細胞群は他に比してより高い増殖能と造腫瘍能を認めた。また抗癌剤シスプラチンに対して抵抗性を示した。これに対しTRADはCD117+/CD44+細胞群に対して他分画に比べて高い殺細胞効果を示した。
第二の目的はTRADを応用したGFP発現型TRADを用いた癌細胞イメージング技術の確立と実用化に向けた臨床的意義の解明である。具体的には末梢血中の極少数の腫瘍細胞(circulating tumor cells: CTC)を GFP発現型TRADを感染させることで発光させ可視化するものである。平成25年度は婦人科癌症例に対して症例を重ねると同時に、前年度に報告した(Br J Cancer. 2012; 107(3): 448-54)、婦人科癌症例での予後解析を行った。CTCが治療開始後も残存した群では有意に予後が不良であり、予後マーカーとして有用である可能性が示された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Molecular characterization of CD133+ cancer stem-like cells in endometrial cancer.2014

    • 著者名/発表者名
      Nakamura M, Zhang X, Mizumoto Y, Maida Y, Bono Y, Takakura M, Kyo S.
    • 雑誌名

      Int J Oncol.

      巻: 44 ページ: 669-677

    • DOI

      10.3892/ijo.2013.2230

    • 査読あり
  • [学会発表] 婦人科がん患者における末梢血中腫瘍細胞の回収と遺伝子解析

    • 著者名/発表者名
      高倉正博 京 哲 中村充宏 毎田佳子 水本泰成 保野由紀子 井上正樹
    • 学会等名
      第65回日本産科婦人科学会学術講演会
    • 発表場所
      ロイトン札幌
  • [学会発表] テロメラーゼプロモーターを応用した末梢血中腫瘍細胞(CTCs)の検出

    • 著者名/発表者名
      高倉正博、中村充宏、水本泰成、保野由紀子、藤原俊義、浦田泰生、京哲
    • 学会等名
      第23回日本サイトメトリー学会
    • 発表場所
      日本医科大学 橘桜会館
    • 招待講演
  • [学会発表] Circulating tumor cells (CTCs)の検出・解析とその臨床応用

    • 著者名/発表者名
      高倉 正博
    • 学会等名
      第54回日本婦人科腫瘍学会学術講演会
    • 発表場所
      ホテル グランパシフィック LE DAIBA
    • 招待講演
  • [備考] 金沢大学産科婦人科ホームページ

    • URL

      http://obgyn.w3.kanazawa-u.ac.jp/

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公開日: 2015-05-28  

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