研究課題/領域番号 |
23592443
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
森重 健一郎 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90283788)
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研究分担者 |
伊藤 直樹 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (30184675)
古井 辰郎 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (00313883)
豊木 廣 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (40402169)
早崎 容 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20566492)
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キーワード | 癌幹細胞 / 卵巣癌 / 低酸素 |
研究概要 |
我々は難治性卵巣癌の治療法の開発を目的として、HIFをターゲットとした阻害剤の分子標的薬としての可能性を検討してきた。 H23年度に行う予定であった、卵巣癌手術の94検体からのTissue Micro Arrayの作成が完了し、現在HIF-1α, HIF-2α、CA9抗体による免疫染色結果を解析中である。それらの発現と悪性度、予後、抗癌剤抵抗性などの関連を検討していく予定である。 また、既に見出している低酸素下での幹細胞因子の発現誘導がHIFを介しているかどうか検討するため、卵巣癌細胞株においてsiRNAを用いた実験を行った。その結果、oct4, sox2については主にHIF-2αを介して、低酸素下で発現誘導されていることがわかった。 免疫不全マウスを用いた実験では、コントロール群、べバシツマブ単独投与群、シスプラチン単独投与群、べバシツマブ、シスプラチン併用群の4群に分け、約4週間投与し、その後、腫瘍を採取した。その間、腫瘍の大きさを計測した。現在は、低酸素マーカーであるpimonidazoleと癌幹細胞マーカーといわれているALDHの免疫染色を行っているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
TMAはHIF-1α, HIF-2α抗体による免疫染色が終了し、現在解析中である。またHIF-1の下流因子であり、低酸素マーカーとしても知られているCA9についても免疫染色し、解析している。 また、ヌードマウスを用いたin vivoでの実験はおおむね順調に進んでおり、現在は腫瘍の薄切を用いて、低酸素プローブ(pimonidazole)や癌幹細胞マーカーのALDHで免疫染色を行っているところである。
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今後の研究の推進方策 |
TMAの解析を進め、HIF-1α,HIF-2α,CA9の発現と抗がん剤感受性・予後との関連を調べる。 また、低酸素による癌幹細胞化について、主に卵巣癌細胞株とマウスを用いて検討を進めていきたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
免疫不全マウスの購入費、ならびに主にキットなどを含む消耗品に研究費を充てる予定である。
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