研究課題
耳は、動物の器官の1つで、音を適刺激とする感覚器であると同時に、重力の向きと加速度を適刺激とする感覚器でもある。音刺激を電気信号に変換する役割を果たす蝸牛有毛細胞は自発的に再生する能力を持たず、有毛細胞のダメージによる難聴は非可逆的で、残念ながら一度失われた聴力は改善しません。そのため、内耳性難聴にはかねてから再生医療が待ち望まれていました。本研究では内耳の発生から再生までのメカニズムを調べて、さらに実際の再生医療への応用を目指している。我々の研究は、マウス内耳の有毛細胞と感覚神経の分化が開始する内耳有毛細胞において、PTENが特異的かつ急激に発現が始まり、分化の終了した有毛細胞では完全に消失していることを発見した。PTENが有毛細胞の分化のシグナルに関わる重要な蛋白質であることを報告した。この研究では、cochlear lateral wall のmarginal cells やroot cells やspiral ligament fibrocytes の分化中にPTENの発現が認められた。 内耳成熟したあと、root cellsがPTENの発現はpositive になる。この結果はNeuroscienceで発表しました(Dong et al., Neuroscience. 2014)。 または spiral limbus のfibrocytes とinterdental cells の分化中にPTENの発現も認められた (論文作成中です)。これらの結果から、PTENシグナルはCochlear marginal cells とfibrocytesの再生のターゲットになる可能性が示唆された。
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Neuroscience
巻: 258 ページ: 263-269