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2014 年度 実績報告書

対話型進化的計算による人工内耳フィッティング技術の開発と解析

研究課題

研究課題/領域番号 23592503
研究機関福岡大学

研究代表者

中川 尚志  福岡大学, 医学部, 教授 (70274470)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード人工内耳 / 対話型進化計算 / プログラミング / patient-oriented method
研究実績の概要

各チャンネルのTレベルとCレベルを変数とした.22チャンネルだと各プログラムで44個の変数を対話型進化計算に基づいて生成した.最初にプログラムを16種類作成(第1世代)し、これらからアルゴリズムにより16種類(第2世代)を作成の上、各々比較するプログラムを16対,用意した。次に小説を朗読しているCDを聴取してもらい,それぞれの対で聞き易いと感じた個体を選択.これを勝者とした.複数世代を繰り返した結果,勝ち残った16対の中で最も聞き易い個体を選択,音場で語音明瞭度検査を施行した.プログラム作成時に以下の点に留意した。C値を探索する領域は過剰な電荷が加わらないように従来のプログラミングで決定したC値以下の値とした(上限の設定).以下にあげた探索範囲が異なる3種類のソフトを使用した.(1)探索の初期値を入力せずに従来のプログラミングで決定したC値とT値を用い, C値とT値をそれぞれの刺激レベル以下で探索.(2)従来の手法で得られたプログラムを初期値として入力して,(1)と同様の方法で探索.(3)従来の手法で得られたプログラムを初期値として入力して, C値とT値がいれかわらないように各値をC値以下で自由に探索.上述した手順により、装用者本人にしかわからない音感を基準に作成(patient-oriented method)できた.IDEフィッティングでも高い語音明瞭度が得られた.チャンネル間でT値とC値が著しく異なり,広いダイナミックレンジが必須でなかった.最適な解をえるための探索するパラメーターの種類,範囲など更なる検討が課題(探索方法の確立)として残った.また、ユーザの疲労が問題点(1世代に30~60分)で、患者負担の軽減が必要と感じた.

備考

補助事業期間延長承認:平成26年3月19日

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 対比較ベース対話型差分進化計算を用いた 人工内耳プログラミング2014

    • 著者名/発表者名
      中川尚志、永田里恵
    • 雑誌名

      Audiology Japan

      巻: 57 ページ: 315-316

    • DOI

      ISSN 0303-8106

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 人工内耳パラメータフィッティングへの対比較ベース対話型差分進化の適用2014

    • 著者名/発表者名
      船木亮平†, 高木英行††, 中川尚志‡, 永田里恵‡ 松本希
    • 雑誌名

      第6回進化計算学会研究会

      巻: 6 ページ: 179-181

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] 対比較ベース対話型差分進化計算を用いた 人工内耳プログラミング2014

    • 著者名/発表者名
      中川尚志、永田里恵
    • 学会等名
      第59回日本聴覚医学会学術講演会
    • 発表場所
      山口
    • 年月日
      2014-11-27 – 2014-11-28

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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