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2013 年度 実績報告書

難治性副鼻腔炎におけるトランスフォーミング成長因子αの役割と治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23592508
研究機関三重大学

研究代表者

石永 一  三重大学, 医学部附属病院, 講師 (50335121)

キーワードTGFα / MUC5AC / EGFシグナリング / 好酸球性副鼻腔炎
研究概要

平成23年度に、好酸球性副鼻腔炎患者の鼻粘膜においてTGFαの発現が亢進しており、かつTGFαはEGFシグナリングを介してMUC5AC遺伝子発現を亢進させていることをを解明し、同年にpharmacologyに報告した。
平成24年度にはMUC5AC遺伝子発現に及ぼすサイトカインについて検討し、Th2サイトカインの一つであるIL-31に着目した。これがアレルギー性鼻炎患者で高発現しており、これがMUC5AC遺伝子発現を亢進させていることを解明した。さらにほかのTh2サイトカインととも共同的にMUC5AC遺伝子発現を亢進させることが判明し、同年にpharmacologyに報告した。
平成25年度は、TFGαによって誘導されるMUC5AC遺伝子発現における更なる詳細な機序を解明すべく検討しているが、今のところ十分な結果を得られていない。その他に、炎症性サイトカインにて誘導されるMUC5AC遺伝子発現を抑制する薬剤としてクラリスロマイシン、オキシテトラサイクリンをターゲットとして検討中である。マクロライドはすでに粘液産生抑制作用を有していることはよく知られており、今回はその作用機序について解明中である。オキシテトラサイクリンについては、日常臨床でよく使用されている薬剤であるが、これまでムチン遺伝子発現を抑制するとは知られていない。マクロライド以外の抗菌薬に粘液産生抑制作用があるかどうかを検討したい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of interleukin-31 on MUC5AC gene expression in allergic rhinitis2013

    • 著者名/発表者名
      Shah SA, Ishinaga H, Hou B, Okano M, Takeuchi K
    • 雑誌名

      Pharmacology

      巻: 91 ページ: 158-164

    • DOI

      10.1159/000346609

    • 査読あり
  • [備考] 石永一 三重大学全学シーズ集

    • URL

      http://www.crc.mie-u.ac.jp/seeds/contents/detail.php?mid=20100304-113258&t=c

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公開日: 2015-05-28  

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