好酸球性副鼻腔炎は粘ちょうな分泌物、長期間の鼻閉、嗅覚障害などを呈する難治性副鼻腔炎である。今回の研究で、我々は好酸球性副鼻腔炎におけるムチン産生にかかわっている成長因子を検討した。 TGFαでの免疫染色では正常人、慢性副鼻腔炎の患者に比して好酸球性副鼻腔炎患者の粘膜下組織に著明に染色された。TGF-αは TNF-αと相乗的に働いて、MUC5AC 遺伝子発言を更新させた。またそれは ERKシグナルを介して行われていた。我々の結果はTGF-αは好酸球性副鼻腔炎患者の上気道に高発現しており、ムチン過分泌に深くかかわっていることを示した。
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