本研究の目的は未だ一般化していない頭頸部癌の頸部リンパ節転移の超音波診断法について、マイクロバブルを用いた造影を行うことによりリンパ節内の新生血管を検出して精度向上を目指し、さらに一歩進んで治療としては抗癌剤や遺伝子治療のための組換え体などを封入したハイブリッドナノバブルを用い、腫瘍内に効率的に送り込むドラッグデリバリーシステムを開発することである。我々は頸部の拍動や呼吸によるぶれに影響されない画像を構築できる画像解析ソフトを作成することに成功した。造影超音波で得られた動画画像から我々の開発したソフトを用いてリンパ節内の血管像を描出し、転移の有無を高効率に診断できる可能性を示した。
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