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2013 年度 実績報告書

動物モデルを用いた頭頸部癌に対する化学予防の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23592531
研究機関九州大学

研究代表者

中島 寅彦  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00284505)

研究分担者 安松 隆治  九州大学, 大学病院, 助教 (00444787)
キーワード頭頸部癌 / 化学予防
研究概要

頭頸部領域において臨床的に問題となる重複癌(二次癌)の発生を予防する方法の探索目的に本研究を行った。具体的には上気道粘膜に対するField Cancerization(がんのプログレッション) を薬剤やビタミン投与にて予防、停止できるかどうかを、ハムスターの頬粘膜モデルを用いて解析してきた。
2年目までにシリアンハムスターの頬粘膜(頬袋)に発癌物質である7-12-dimethylbenz anthracene(DMBA)を塗布することでハムスターの口腔内に扁平上皮癌を作製し、肉眼的、病理学的に確認できた。この発癌モデルハムスターにレチノイン酸(13-cisRA, ATRA)を投与することによりDMBAによる発癌のプログレッションが抑制されるかどうかの確認を実験個体数を増やして行った。コントロール(媒体のみ)に比し13-cis RA投与により発癌に対する一定の抑制効果を認めたものの、有意差は得ることができなかった(個体によっては造腫瘍性が抑制されるレベル、個体数が少なく統計解析が難しい)。ATRAでは発癌の抑制効果は認められなかった。投与したレチノイン酸の口腔内での濃度、体内動態など不明な点が多く、実際化学予防剤として有効であったかわからない。個体数を増やしてゆくことで今後造腫瘍性を有意に抑制する結果が得られる可能性もあり、研究は継続させてゆく予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Japanese Board Certification System for head and neck surgeons.2014

    • 著者名/発表者名
      Yoshimoto S, Nakashima T et al.
    • 雑誌名

      Auris Nasus Larynx.

      巻: 41 ページ: 1175-81

    • DOI

      10.1016/j.anl.2013.10.019

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 頭頸部癌の集学的治療における化学放射線治療の位置づけ2013

    • 著者名/発表者名
      中島寅彦
    • 雑誌名

      口腔咽頭科

      巻: 26(1) ページ: 56-63

  • [雑誌論文] Interferon Inducible IFI16 Expression in p16 Positive Squamous Cell Carcinoma of the Oropharynx.2013

    • 著者名/発表者名
      Yamauchi M, Nakano T, Nakashima T et al
    • 雑誌名

      ISRN Otolaryngol.

      巻: 00 ページ: 00

    • DOI

      10.1155/2013/263271

    • 査読あり
  • [学会発表] 頭頸部癌に対する分子標的治療の現状2013

    • 著者名/発表者名
      中島寅彦
    • 学会等名
      第58回日本口腔外科学会総会・学術大会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20131011-20131013
    • 招待講演
  • [学会発表] Is there a role of adjuvant therapy for the treatment of salivary duct carcinoma?2013

    • 著者名/発表者名
      Torahiko Nakashima, Ryuji Yasumatsu et al
    • 学会等名
      AAO-HNSF annual meeting
    • 発表場所
      Vancouver
    • 年月日
      20130929-20131002

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公開日: 2015-05-28  

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