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2012 年度 実施状況報告書

脳幹における嚥下関連ニューロンネットワークの生理学的ならびに組織学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23592532
研究機関九州大学

研究代表者

梅崎 俊郎  九州大学, 大学病院, 講師 (80223600)

研究分担者 安達 一雄  九州大学, 大学病院, 助教 (90380386)
杉山 庸一郎  京都府立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (50629566)
キーワード嚥下 / 延髄 / パターン形成器 / 孤束核 / 疑核 / 呼吸ニューロン
研究概要

嚥下のパターン形成に関与すると思われるニューロンはモルモットにおいても他の哺乳類と同様延髄の外側網様体に見出すことができた。これらのニューロンには上喉頭神経からの入力が確認された。また、同様に延髄腹側の呼吸ニューロン群に対しても同側あるいは対側上喉頭神経からの順行性入力が認められ、網様体のインターニューロン同様、嚥下に同期した一定の活動パターンを示すことが判明した。
さらに、嚥下を含め上喉頭神経を刺激して生じる気道防御反射である咳嗽時の各ニューロンの発火パターについても検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

共同研究者の所在地が離れているため、合同の実験が容易ではないこと、一回の実験に要する時間が非常に長いことなどの理由による。

今後の研究の推進方策

上記のごとく記録されたニューロンのうち、細胞内あるいはjuxtacellularに記録できた細胞に対してはニューロビオチンなどの神経トレーサーを細胞内注入しており、延髄の還流固定標本から、連続切片標本を作製し、軸索のtarget cellを追跡する予定である。これにより嚥下あるいは気道防御反射にかかわる延髄ニューロン群のネットワークを明らかにする予定である。

次年度の研究費の使用計画

組織学的研究に必要なトレーサーなどの消耗品費と共同研究者間でのデータの検討、並びに国内外での成果発表のための旅費、および論文作成時の英語校閲料などにあてることを予定している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Videofluoroscopic assessment of pharyngeal stage delay reflects pathophysiology after brain infarction.2012

    • 著者名/発表者名
      Miyaji H, Umezaki T, Adachi K、et al
    • 雑誌名

      Laryngoscope

      巻: 122 ページ: 2793-2799

    • DOI

      10.1002/lary.23588.

    • 査読あり
  • [学会発表] MEGによる脳計測の嚥下機能評価への応用2013

    • 著者名/発表者名
      梅崎俊郎
    • 学会等名
      日本嚥下医学会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20130301-20130302
    • 招待講演
  • [図書] 疾患別に診る嚥下障害2013

    • 著者名/発表者名
      梅崎俊郎
    • 総ページ数
      260-268
    • 出版者
      医歯薬出版
  • [図書] 嚥下のメカニズム 「よくわかる嚥下障害 改訂第3版」2012

    • 著者名/発表者名
      梅崎俊郎
    • 総ページ数
      1-18
    • 出版者
      永井書店

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公開日: 2014-07-24  

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