研究概要 |
頭頸部癌治療効果を治療前に予測する目的で研究を行い、以下の結果を得た。1)遺伝子多型:アルコール代謝(ADH1B, ALDH2)、たばこ有害物質(CYP1A10, GST)に関わる遺伝子多型を解析し、MspI mutation, I462V mutationのvariant alleleを持つ場合中咽頭癌の発癌リスクが上昇する。2)ヒト乳頭腫ウイルス感染(HPV):約30%に感染しておりヒト遺伝子への進入が75%にみられる。HPV関連癌は中咽頭以外でも予後が良好である。3)腫瘍の生物学的活性:低酸素細胞に特徴的なHIF-1α、糖代謝に関係するGLUT1は頭頸部癌で高発現している。
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