H24年度より検討していたドーム型人工気管(以降便宜上トンネル型と改名)の作製に着手した。まず、移植モデルとして日本ウサギを用いることとし、気管の外径を計測したところ平均8mmであることが判明した。これを理由に作製する人工気管内腔の直径を8mmに設定することとした。 環状に作製した人工気管を縦に1/2に切断し、そのトンネル状の内腔面にブタ由来アテロコラーゲン8.3mgを用いて作製したビトリゲルをコラーゲンゲルを糊として付加することに成功した(トンネル型人工気管)。 トンネル型人工気管をウサギの気管欠損部位に移植する方法を検討し、5*10mmの欠損部位に対して10*20mmにトリミングした人工気管を被覆し、気管と縫合固定すると移植操作が行いやすいことが分かった。
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