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2011 年度 実施状況報告書

高眼圧性RGC障害新規評価系の開発:緑内障疾患モデルVavマウスを用いた研究

研究課題

研究課題/領域番号 23592549
研究機関北海道大学

研究代表者

藤川 恵子  北海道大学, 保健科学研究院, 客員研究員 (70374246)

研究分担者 相原 一  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80222462)
井上 馨  北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (80133718)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード疾患モデル動物 / 遺伝子 / シグナル伝達 / 脳神経疾患 / 脳・神経 / 神経科学 / 遺伝子改変動物
研究概要

平成23年度計画1)については申請どおり現在も研究続行中である。 平成23年度計画3)Vavマウス、及びVav・GFPマウスの解析のための遺伝子型決定法(ジェノタイピング)の開発 Vav遺伝子欠損マウスの関しては、我々は作製当初より(2000年)、Vav遺伝子の持つGC rich・構造上の配列等から遺伝子型決定が不安定で困難であると考えてきた。そのため、たとえ一匹の結果を得るにも、1週間程度の時間と、アイソトープを扱い分子生物学的スキルを必要とするサザンブロティング法を使用せざるを得ないできていた。しかし、最近2年くらいは、日本(我々)でも米国(ワシントン大学研究協力者Dr. Swat)においても、このサザンブロティング法によっても、特にVav3の遺伝子型決定に再現性がなくなり、新たな方法の開発が急務となっていた。最も本研究課題の遂行に適切である、ポリメラーゼチェーンリアクション(PCR)を利用した迅速な遺伝子型決定法は、これまでは随分と取り組んではきたが、開発できずにいた。一度PCR条件を開発しても、使用する水が変化したり、ジェノミック DNAのわずかな抽出方法の差異によって、得られる結果が安定ではなくなるため、困難であった。 今回は、他大学の分担研究者を含み、また分子生物学的手法やアイソトープの使用に接することの少ない眼科臨床研究の場においても通用する遺伝子型決定法の開発が本課題の出発点であった。 われわれは今回、最初から実験方法をすべてひとつひとつ最適化した。あらゆる現在研究開発されている試薬・機械・方法などを比較検討し、繰り返して結果の再現性と、偽陽性・偽陰性がでないかをコントロールを用いて繰り返し繰り返しマウスを変えてPCRによってジェノタイピングを行った。その結果確実に信頼性のあるPCRによる遺伝子型決定法を開発することに成功した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本申請課題において一番困難であった、Vavマウスの遺伝子型決定法の開発が、時間はかかったものの、成功し確立したため、本研究課題の今後の伸展はスムーズにいくことが予測される。

今後の研究の推進方策

すでに用意されている蛍光GFPマウスとかけあわせて、今後は研究代表者藤川が東京大学にも出向いて分担研究者相原と共にVav・GFPマウスの眼圧上昇によるRGC障害の評価系マウスの検討に入る。

次年度の研究費の使用計画

平成23年度は遺伝子型決定に時間を要したため、その後の新規遺伝子改変マウスの作成に遅れを生じた。このために準備していた経費を24年度に使用し、北海道大学と東京大学の二ヵ所にて予定の新規遺伝子改変マウスを作成する。

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公開日: 2013-07-10  

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