今後の研究の推進方策 |
FocalSealを用いた網膜剥離手術の有効性,安全性の検討を行う.有色家兎に40mg/kgBWのペントバルビタールを腹腔内投与することにより全身麻酔をかける.さらに0.4%塩酸オキシプロカインを点眼することで,眼表面麻酔を行い,23ゲージ経結膜硝子体手術を行う.家兎を2群にわけ,1群の右眼にFocalSealを塗布し,60秒の光照射を行って網膜裂孔を閉鎖して空気-液体置換をして手術を終了する.もう1群の右眼は液体-空気置換により網膜復位させた後に手術を終了する.注入前と注入後1,7,14,28日、2,3,6ヶ月において手持ち細隙灯顕微鏡での前眼部観察と単眼倒像鏡による眼底観察を行い、角膜,前房,水晶体,硝子体,網膜の状態を記録する.また,注入前と注入後6ヶ月で網膜電図を測定.網膜の機能評価を行う.すべての検査を終えた後に,ペントバルビタール 100mg/kgBWを腹腔内に追加投与して安楽死を得る.その後眼球を摘出し,顕微鏡にて網膜の微細形態を観察する.
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