コラーゲン膜を用いた共培養系で、神経細胞と角膜上皮細胞の共培養を行った結果、神経細胞の存在により、角膜上皮細胞の最も重要な機能であるバリアー機能の為の上皮細胞の重層化が促進されることを明らかにしました。さらに、それに伴って、接着タンパク質であるN-cadherinの発現を増加していることを見出しました。この様な結果は三叉神経から分泌される神経ペプチド、substance P あるいは、CGRPの刺激によっても同様でした。この様なことから、角膜上皮細胞の重要な機能には神経細胞の存在、特に神経細胞から分泌される神経ペプチドが重要であることを明らかにし、この共培養系の有用性を確認できました。
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