研究概要 |
角膜実質のコラーゲン分解は、角膜潰瘍形成に寄与している。さらに、角膜実質のresident細胞である角膜線維芽細胞がその中心的な役割を果たす。眼組織でのリモデリングにSex-hormoneの関与が示唆されてきた。そこで我々は角膜線維芽細胞を用いSex-hormone による細胞外マトリックスであるコラーゲン(Col)の分解への作用を検討した。女性ホルモンのEstrogen,progesteroneは、Col分解を濃度依存性に抑制した。これらはIL-1βによるMMP-1,-2,-3,-9の発現、活性の亢進を濃度依存性に抑制し、MAPK経路のp38MAPKのリン酸化を有意に抑制した。
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