次年度の研究費の使用計画 |
遺伝子多型の解析と治療感受性遺伝子の抽出:聞き取り調査の対象者の中で、本遺伝子解析研究用の採血に同意された方に対し、従来報告のある既知の候補遺伝子(CHF, HTRA-1, ELOVL4, FBLN5, BF, CFB, CFI, LIPC, ARMS2, C2)を用いてSNP解析を行う。治療感受性良好群と不良群に対する一塩基多型(SNPs)を比較し、AMD治療に対する感受性関連遺伝子を探索する。それらについて機能解析を行い、あるSNP(あるいはハプロタイプ)がAMD治療の感受性あるいは進行に関与しているということを示す。次に、得られた対立遺伝子の頻度や陽性率あるいは遺伝子を型の頻度に有意差があるかどうかχ2法用いて検定する。同時にlogistic回帰分析により、オッズ比を算出して関連の強さを評価する。このようにして治療感受性遺伝子を包括的に同定する。AMDモデルマウスにおけるIL-27および関連因子を用いた治療効果の検討:IL-27には抗新生血管作用を持つことが推測されるため、AMD瘢痕化モデルに対してIL-27および関連因子を局所投与(硝子体内注射)もしくは全身投与(腹腔内投与)を行い、経時的にその効果を検討する。これらの結果を各学会で発表し、また論文作成を行う予定である。
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