研究課題
ペリオスチンは増殖糖尿病網膜症(PDR)・増殖硝子体網膜症(PVR)いずれにおいても,患者硝子体で高値を示し,病期と正の相関を示した.また,正常網膜には発現せず,PDR・PVR増殖組織のα-smooth muscle actin(α-SMA)陽性細胞に特異的に発現していた.In vitroでペリオスチン蛋白投与により,増殖組織の構成細胞であるヒト網膜色素上皮細胞の増殖,遊走,接着,コラーゲン合成が亢進した.また、ペリオスチン阻害によりTGF-β2あるいは患者硝子体依存性の細胞接着と遊走が抑制された.In vivoでは,ペリオスチン阻害によりPVRの進行や網脈絡膜線維(血管)増殖が抑制された.以上よりペリオスチンは眼内増殖抑制治療の分子標的になると考えられた.日本独自の技術である一本鎖RNAをプラットフォームとしてペリオスチン標的一本鎖核酸配列を最適化した.最適化ペリオスチン標的一本鎖核酸は網脈絡膜線維血管増殖を抑制した.
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件)
FASEB J
巻: 28 ページ: 131-42
10.1096/fj.13-229740
PLoS One
巻: 8 ページ: e54191
10.1371/journal.pone.0054191