研究課題/領域番号 |
23592575
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安田 美穂 (宮崎 美穂) 九州大学, 大学病院, 助教 (00336033)
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研究分担者 |
石橋 達朗 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30150428)
清原 裕 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80161602)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | コホート研究 / 危険因子 / 防御因子 / 遺伝的因子 |
研究概要 |
一般住民健診に基づく前向きコホート研究を行うことによって、わが国の視覚障害および失明の主原因となっている糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、緑内障、高度近視、網膜静脈閉塞症などの眼科疾患の発症に関わる危険因子、防御因子を包括的な健診成績の中より明らかにするとともに、疾患と環境要因、遺伝子要因との関係を系統的に解析し、より効果的・定量的な予防法を構築し、久山町住民のみならず、国民全体の視力低下・失明の予防に有用なエビデンスを提供することを目的として研究を開始した。1998年より約12年間にわたり3,000人以上におよぶ久山町住民を追跡し収集した眼科の臨床データを個々の内科健診データおよび食事や運動習慣などの生活習慣データ、遺伝子解析から得られた遺伝子データ、剖検から得られた剖検データと合わせてデータベース化し、眼科疾患の危険因子・防御因子の解析をおこなった。大型計算機システムによる大規模多変量統計解析を行うことで、眼疾患と全身疾よび環境要因との関係を多次元的に解析し、リスクレベルに応じて疾患を予防するための因子を明らかにするとともに、疾患と生活習慣および環境要因だけでなく遺伝的因子との関係も多次元的に解析し、とりわけリスクレベルの高い危険因子を選択することで予防効果が着実な予防策を立案した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度の計画では、1998年より九州大学眼科学教室では久山町健診に参加し、その後約12年間にわたり3,000人以上におよぶ住民を追跡しデータを集めたため、その結果得られた長期にわたる眼科の臨床データを個々の内科健診データおよび食事や運動習慣などの生活習慣データ、遺伝子解析から得られた遺伝子データ、剖検から得られた剖検データと合わせてデータベース化し解析できるようにするのが目標であったが、当初の予定どおり、得られたデータはすべて安全に保存され解析できるための専用コンピュータをおき、得られた情報はデータベース化してコンピュータに保存し高度なセキュリティー管理下におき、解析可能な状態とした。さらに眼科のいくつかの疾患については、具体的に危険因子、防御因子の解析をおこなった。
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今後の研究の推進方策 |
平成23年度に作成したデータベースをもとにデータの構造解析を行い、活用可能なデータと意義づけ可能なデータを抽出する作業を行う。そして、眼疾患の時代的変化に対応した解析が行えるように、データベースのプラットフォーム化を行う。眼科疾患の危険因子・悪化因子・防御因子を明らかにするために大型計算機システムを用いて統計解析を行う。大型計算機システムは九州大学情報基盤センターの既設のシステムを借用する。大型計算機システムによる大規模多変量統計解析を行うことで、眼疾患と全身疾患および環境要因との関係を多次元的に解析し、リスクレベルに応じて疾患を予防するための基本原理を見いだす。さらに疾患と生活習慣および環境要因だけでなく遺伝的因子との関係も多次元的に解析し、とりわけリスクレベルの高い危険因子を選択することで予防効果が着実な予防対策を立案する。また、設定したコホート集団に対する追跡調査を引き続き行う。データの精度を上げるため、高い追跡率を目指して質の高い臨床データを蓄積し、さらなるデータベースを構築する。
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次年度の研究費の使用計画 |
本研究では、主に下記のような研究費が必要と予測される。1.眼科健診を実施するための費用およびそれに伴う眼科検査機器のレンタル使用料2.検査を行うための人件費、データベース作成のためのデータ整理に伴う人件費3.解析を行うための、コンピュータおよびそれに関連した消耗品の費用4.結果を公表するための学会参加費用、英文雑誌への投稿費用
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