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2014 年度 実績報告書

甲状腺眼症の病態解明と新規治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23592598
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

三村 治  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60157584)

研究分担者 石川 裕人  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (10434945)
木村 亜紀子  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (10368524)
田片 将士  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (60617984)
木村 直樹  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (00368523)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード甲状腺眼症 / 生物製剤 / インフリキシマブ
研究実績の概要

平成23年から25年度にかけて、甲状腺眼症患者から摘出した組織サンプルのRaybio Human Inflammation Antibody Arrayを用いた解析により、甲状腺眼症外眼筋組織においてMIP-1β、STNFRI、IL-6等、マクロファージ関連炎症因子の活性上昇、IL-16の活性低下を認めた。同じ甲状腺眼症患者からの眼窩周囲脂肪組織では解析結果が異なり、マクロファージ関連炎症因子の中でも特にMIP-1δやM-CSFなどの活性上昇を発見した。甲状腺眼症では甲状腺自己抗体による外眼筋・眼窩内脂肪組織の炎症性肥厚・細胞増殖が主であると考えられてきたが、その炎症誘導の機序が各組織間で隣接しているにも関わらず異なっていることが示唆され興味深い。
これらの組織サンプルからの解析結果を踏まえて平成26年度より「甲状腺眼症に対するインフリキシマブ(レミケード)投与による治療効果の検討」を、兵庫医科大学の倫理委員会規程に基づき(兵庫医科大学 倫理委員会 第1501号)臨床研究を開始した。具体的には従来の治療であるステロイドパルス療法ではコントロール不良な、難治性甲状腺眼症患者に対し、インフリキシマブの投与を計画的に行うものである。H27.5.13現在2名の患者が本研究に参加し、一連の治療、経過観察を終了しており、更にもう1名がエントリーしたところである。
重篤な合併症等は発生せず、自覚的には楽になったと研究に参加した甲状腺眼症患者は話している。しかしながら、他覚的変化は劇的に効果ありとはいえず、サンプル数が少ないため、効果のほどを結論付けるだけの結果は得られていない。

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公開日: 2016-06-01  

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