研究概要 |
BALB/cマウスをブタクサとアラムで全身感作し,10日後ブタクサを点眼することによりアレルギー性結膜炎を誘導した.ブタクサ点眼24時間後,アレルギー性結膜炎を誘導したマウスから結膜を採取し,RNAを抽出した(n=3).全身感作したマウスから,ブタクサを点眼する直前に採取した結膜から抽出したRNAを対照とした(n=3).microarray法により、miRNAの発現を比較した.その結果,結膜炎誘導によりmiRNAの発現倍率が1/2倍未満となった遺伝子は44個,発現倍率が2倍以上となったmiRNAが74個同定された.さらに,統合評価を行い,miRNA 発現変化にともない,発現の変動が予測される遺伝子を検索した.その結果,miRNAが増加し遺伝子発現を抑制したと考えられる遺伝子群(Lrp2 binding protein, mediator of RNA polymerase II transcription, subunit 12 homolog (yeast)-like, immunoglobulin superfamily, member 1, potassium voltage gated channel, Shaw-related subfamily, member 3, zinc finger, CCHC domain containing 16など)と,miRNAが減少し遺伝子発現が増加したと考えられる遺伝子群(lactoperoxidase, aryl hydrocarbon receptor nuclear translocator 2, DnaJ (Hsp40) homolog, subfamily C, member 27, olfactory receptor 54, sarcoglycan zetaなど)を同定した.
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