研究課題/領域番号 |
23592625
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
古村 眞 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10422289)
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研究分担者 |
田畑 泰彦 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (50211371)
岩中 督 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (90193755)
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (30344451)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 軟骨再生 |
研究概要 |
軟骨再生に有用な成長因子の検討を行った。軟骨細胞の増殖因子とされる線維芽細胞増殖因子(basic fibroblat growth factor:bFGF)をゼラチンスポンジを用いて徐放化することで、軟骨再生に有用であることを確認した。また、1mlあたりの軟骨再生に1000万個の軟骨細胞を播種し、800μg以上のbFGFを投与することで、軟骨が再生されることを確認した。また、移植片の細胞は、移植後4週で最大となり、移植6週で低下することが確認された。これは、移植片の細胞が一時的に増加するが、アポトーシスを誘発し、軟骨再生がなされる過程を確認しているものと推測している。 また、軟骨細胞の再分化誘導因子の徐放化について検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
軟骨再生のための適切な再分化誘導因子の選定に、難渋している。また、食道外膜における軟骨細胞の注入法の技術開発に難渋している。
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今後の研究の推進方策 |
食道外膜への軟骨再生するために、軟骨細胞の注入方法について、検討を加える。生体内で軟骨を再生するための再分化誘導因子の検討をさらに行い、軟骨細胞増殖因子と再分化誘導因子の複合的成長因子についてさらに検討を加える。
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次年度の研究費の使用計画 |
食道外膜への軟骨再生のために、家兎を用いた研究を積み重ねる予定である。また、生体内で軟骨を再生するためにの複合的成長因子について、軟骨細胞増殖因子と再分化誘導因子の組み合わせ実験を行い、軟骨再生に有用な成長因子の組み合わせについて検討する。
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