研究課題
皮膚の構成細胞としてメラノサイトにおけるHic-5の役割について研究した。モデル細胞としてマウスメラノーマ細胞株B16-F1細胞を用いた。まずB16-F1細胞におけるHic-5の発現を免疫染色およびウエスタンブロット法で確認した。次にsh-RNA発現ベクターを用いてB16-F1細胞におけるHic-5のノックダウンを試みた。その結果、2つの細胞株を得た。これらHic-5ノックダウン細胞株では細胞の運動能が減弱しており、ボイデンチャンバーによる浸潤能の測定によってもその浸潤能の減弱がみられた。さらにHic-5のノックダウンによって細胞の増殖能も低下しており、Hic-5がメラノサイトの運動および増殖のいずれにおいても重要な因子であることがわかった。さらにHic-5のノックダウによりRhoAが活性化されており、細胞形態がアメーバ様に変化することもあわせて明らかにした。したがって、皮膚創傷治癒において色素の回復においてHic-5はメラノサイトにおいて重要な働きをしていると思われた。
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