研究課題/領域番号 |
23592671
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
鷺島 克之 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (40336235)
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研究分担者 |
木下 順弘 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 教授 (30195341)
蒲原 英伸 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 准教授 (90398222)
廣佐古 進 熊本大学, その他の研究科, 助教 (70432995) [辞退]
境 恵祐 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (10433038) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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キーワード | ARDS / exosome / microRNA / Serum |
研究実績の概要 |
ARDS患者を主体に血清を回収することができた。血清からのexosomeの分離はキットを用いて行い、電顕や電気泳動などにてExosome qualityは確認検証された。引き続きmicroRNAへの精製もキットを使用し、qualiyは検証確認した。ARDS患者血清からのexosomal microRNAの発現profileを以下の病態の患者血清を用いて比較検証し、新たなmicroRNAの同定とprofileを獲得することができた。 # ARDSは急性期と晩期における炎症の遷延による線維形成期が存在するが、時系列に応じたサンプルを獲得した(Actue pahase vs Fibrosis phase)。 # ARDSは肺炎など肺を原発とする(Primary ARDS)と他臓器の感染などの炎症の波及による2次的なARDS(Secondary ARDS)に分類され、Primary ARDSがより重症化するとされる(Primary vs Secondary ARDS)。 # 救急集中治療における重症状態として、SIRSに感染を合併したSepsisが存在する。手術後などの軽度の全身の炎症状態(SIRS)およびShockを呈する重篤なSepsisをきたした患者血清検体を利用して、ARDSとの相違点を明らかにしてきた(SIRS vs Sepsis vs ARDS)。 以上のような病態における血清からのexosomal microRNAの網羅的解析から得られた情報から、診断・治療へと応用されるmicroRNAを同定するためにも今後も確証検討を続けていく予定である(結果の詳細は最終報告書記載する)。
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