研究課題/領域番号 |
23592676
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
増田 和彦 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00381799)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | FOKラット / 高温耐性 / 体温調節 |
研究概要 |
当初の予定では、平成23年度に1)FOKラットの皮膚組織から線維芽細胞を単離・培養を行う。2)そのFOKラット線維芽細胞を、高温環境下と非高温環境下で培養を行い、DNAマイクロアレイ法を用いた遺伝子レベルでの比較解析を行う。さらにコントロールラットにおいても同様に線維芽細胞を単離・培養し、高温環境下と非高温環境下での遺伝子レベルでの比較解析を行う。の2項目を行う予定であった。また申請時には、この研究を行うためのエフォートは40%と申請を行った。しかしながら、2011年3月に開設した臨床シミュレーションセンターの副センター長に任命されたため、この研究以外のエフォートの割合が90%以上となってしまい、またFOKラットの使用のめどもたたなかったため、平成23年度は研究を行うことができなかった。平成23年度年度末近くよりこの研究を行うための体制を整え、FOKラット使用も可能となったため、平成24年度は上記1)2)を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
申請時には、この研究を行うためのエフォートは40%と申請を行った。しかしながら、この研究以外のエフォートの割合が90%以上となってしまい、またFOKラットの使用のめどもたたなかったため、平成23年度は研究を行うことができなかった。平成23年度年度末近くよりこの研究を行うための体制を整え、FOKラット使用も可能となったため、平成24年度は平成23年度に予定していた研究を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後の推進の方策としては、まずは初年度に予定していた内容の研究を行う。そこで、FOKラットおよびコントロールラットの線維芽細胞の培養において、高温環境下と非高温環境下で培養結果に関して違いがなかった場合は、DNAの切断を引き起こすとされている薬剤処理等のストレス環境下において両者間で差を認めるかどうか検索を行う予定である。これに関しては、FOKラットは高温環境下のみならず低温環境下においても強いとされているため、ストレス環境下に強いラットではないかと推測したためである。両者間で差を認めた環境下でDNAマイクロアレイ法を用いた遺伝子レベルでの比較解析を行いたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
FOKラットを系統維持するための飼育費用およびコントロールラットの飼育費用、FOKラットやコントロールラットから単離した細胞を培養するためやそれぞれのラットの細胞・臓器からDNAやRNAを抽出するための試薬やキット製品代、さらに高温環境下、もしくはストレス環境下においてFOKラットおよびコントロールラットの線維芽細胞の培養結果に差を認めた場合は、DNAマイクロアレイ法を行うためその外注委託費用が必要となる。
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