高温耐性ラットであるFOKラットについて、細胞レベルにおいても高温耐性かどうかFOKおよびコントロールラットであるWKAHラットの皮膚から単離した線維芽細胞を用いて高温環境下での細胞生存率に関して比較検討を行った。結果は、45℃で15分、30分の高温環境下でFOKの線維芽細胞の方がコントロールの細胞に比べて生存率が高い傾向を認めた。また、高温環境下に置く10時間前に45℃8分間の熱処理(Pre-heating)を行うと、45℃45分、60分、75分においてもコントロール細胞に比べて生存率が高まる傾向を認めた。以上により、細胞レベルにおいても高温耐性の可能性が示唆された。
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