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2013 年度 実績報告書

組込み接合エレメントCTnPg1による口腔内細菌間での遺伝子伝達

研究課題

研究課題/領域番号 23592704
研究機関長崎大学

研究代表者

内藤 真理子  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (20244072)

キーワードゲノム / CTn / 口腔細菌 / 転移性遺伝子 / 歯周病
研究概要

歯周病現細菌のゲノム情報がcomplete, draftとも複数の株で今年までに公開されたので、CTnPg1類似CTnがそれぞれのゲノム配列中に存在するか検索を行った。検索の結果、Porphyromonas gignivalisと同じBacteroides phylumに属する菌である、Porphyromonas endodontalis, Bacteroides fragilis, Prevotella nigrescensのゲノム配列からCTnPg1類似CTnが見いだされた。そこでゲノム配列が未決定のPorphyromonas gingivalis の4株(TDC117, TDC275, SU63, GAI7802)についてCTnPg1及びCTnPg1類似CTnにて保存されているTraG遺伝子配列とmob遺伝子配列に対するprobeを用いたサザンハイブリダイゼーションを行った。用いた2種のプローブはTDC117以外の3株のゲノムDNAに明らかな反応が認められたことから、これらの株でもCTnPg1類似のCTnが存在することが明らかになった。またPrevotella intermediaの臨床分離株6株について次世代シークエンサーを用いてdraft genome配列を決定したところ、それらのうち3株にCTnPg1類似のCTnを見出した。また見いだされたCTnPg1類似CTnの両端にこれまでに明らかにしたCTnPg1のatt配列、”TTTTCnnnnAAAA”が保存されていることを確認した。本年度の研究によりCTnPg1類似のCTnが認められた菌はいずれもヒト口腔及び腸管由来の菌であった。この結果から、CTnPg1類似CTnがヒトの口腔や腸管のバイオフィルム中に存在する菌間で伝達し、実際に多くの菌の間で広く分布していることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] The impact of genomics on research in periodontal bacteria2014

    • 著者名/発表者名
      内藤真理子 (代表)
    • 学会等名
      Kyudai Oral Bioscience 2014 第8回九大国際シンポジウム
    • 発表場所
      福岡リーセントホテル(福岡市)
    • 年月日
      20140228-20140301
    • 招待講演
  • [学会発表] Prevotella intermediaにおける遺伝子特異的変異株作成2013

    • 著者名/発表者名
      内藤真理子(代表), 中山浩次
    • 学会等名
      平成25年度 第45回 九州微生物研究会総会
    • 発表場所
      ホテルセントラーザ博多(福岡市)
    • 年月日
      20131206-20131206
  • [学会発表] ゲノム解析からみえてきた歯周病細菌の新たな側面2013

    • 著者名/発表者名
      内藤真理子
    • 学会等名
      第55回歯科基礎医学会学術大会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター(岡山市)
    • 年月日
      20130921-22

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公開日: 2015-05-28  

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