研究課題/領域番号 |
23592739
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
坂東 健二郎 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50347093)
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研究分担者 |
松口 徹也 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (10303629)
大西 智和 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (30244247)
楠山 譲二 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (70596105)
柿元 協子 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (40274849)
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キーワード | 高 OPN 骨芽細胞 / Lmw-ptp / FAK / elaidic acid / メカニカルストレス |
研究概要 |
まず、骨芽細胞の OPN の発現を高める刺激を検索した。グラム陰性菌の内毒素であるリポ多糖 (LPS) のほかに、トランス型不飽和脂肪酸である Elaidic acid (Ela) に骨芽細胞の OPN の発現を高める作用がある事が判明した。次に、骨芽細胞を LPS と Ela で刺激し、OPN の発現を高めたところ、Lmw-ptp (low molecular weight protein tyrosine phosphatase) の発現が高くなる事が判明した。そこで、骨芽細胞にリコンビナント OPN を添加したり、OPN を強制発現させたところ、同様に Lmw-ptp の発現が促進された。これらの結果から骨芽細胞の Lmw-ptp は OPN により発現が調節されている事が示唆された。 前年度までに OPN を強発現させた高 OPN 骨芽細胞はメカニカルストレスに対する感受性が低い可能性がある事を報告しているが、メカニカルストレスにより活性化される事が知られる FAK (focal adhesion kinase) のリン酸化を確認した。低 OPN 骨芽細胞を低出力超音波 (LIPUS) で刺激したところ、FAK のリン酸化が確認されたが、高 OPN 骨芽細胞ではリン酸化が抑制された。さらに、Lmw-ptp を RNA 干渉法で抑制させたところ、FAK のリン酸化が回復した。同様の結果は、LPS や Ela で骨芽細胞の OPN の発現を高めた場合も確認された。 以上の結果から、高 OPN 骨芽細胞は Lmw-ptp の発現が高くなっている事から、メカニカルストレスの感受性が低くなっている可能性があり、Lmw-ptp は FAK の活性化を抑制する事により、メカニカルストレスの感受性を負に制御している可能性がある事がわかった。
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