研究課題/領域番号 |
23592755
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
池尾 隆 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (40159603)
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研究分担者 |
合田 征司 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (70351476)
竹内 摂 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (70548320)
鎌田 愛子 大阪歯科大学, 歯学部, 准教授 (50140215)
吉川 美弘 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (70434793)
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キーワード | う蝕 / 象牙質 / MMP |
研究概要 |
う蝕進展の新規病態モデル(機能的モデル)を確立するために、象牙質や歯髄細胞に存在する細胞外マトリックス分解酵素が、象牙質破壊に関与するメカニズムの解明に焦点をあて、象牙質・歯髄細胞を外来刺激および歯科治療に対して、従来よりも複雑に反応する生理活性の高い組織であると考えた。外部刺激、炎症刺激に対する歯髄の反応を検討するために、採取した歯髄細胞からもMMPの産生をウエスタンブロッティングおよびELISA法を用いて実験を行った。歯髄細胞からMMP-2の産生が認められ、炎症性サイトカインTNFやIL-1の刺激によりMMP-1,MMP-3産生の増強が認められた。しかし、象牙質からのMMPの 産生を確認する事は出来なかった。そこで酸脱灰象牙質のコラーゲン分解能を検討するためにDQコラーゲンを酸脱灰象牙質に固層化し24時 間反応させ、共焦点顕微鏡でコラーゲンの分解能を検討したが、有意なI型コラーゲンの分解能を確認する事が出来なかったが、MMP阻害剤を混入させ接着修復を行い、万能試験機を用いて引っ張り試験により評価した。MMP阻害剤が接着修復物の接着能に影響している可能が示唆された。さらに、接着修復物の種類に依存していないか検討中である。
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