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2012 年度 実施状況報告書

Dual Energy CTイメージングによる顎骨骨髄微小循環描出の試み

研究課題

研究課題/領域番号 23592760
研究機関新潟大学

研究代表者

田中 礼  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (30323992)

研究分担者 林 孝文  新潟大学, 医歯学系, 教授 (80198845)
依田 浩子  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (60293213)
池 真樹子  新潟大学, 医歯学系, 助教 (30568506)
キーワードDual Energy CT イメージング / 微小循環 / 顎骨骨髄
研究概要

平成24年度は、(1)DEI画像の最適化、(2)毛細血管内皮細胞の免疫組織化学的な同定、(3)デジタルマイクロスコープによる計測部位、範囲、方法の設定確認を行った。
(1)DEI画像の最適化では、対象とする顎骨が小さく、さらに骨髄部の明瞭な描出は非常に困難である。描出された骨髄部の範囲内での微妙な濃度変化を識別するのはさらに困難であり、最適化をさらに進めるとともに、研究計画にある下顎底に平行な断面について現在検討中である。(2)毛細血管内皮細胞の免疫組織化学的な同定については、顎骨ファントムでは良好な染色結果が得られなかったため、病理検体として保存されている顎骨ブロックを用いて成功した。保管されている病理検体はその都度、脱灰の必要があり、実験日程が延長する結果となった。血管内皮細胞のほかに、マクロファージ、神経細胞、および低酸素マーカーを観察項目に追加した。(3)デジタルマイクロスコープによる計測部位、範囲、方法の設定確認については、DEIとの照合が可能な範囲としていたが、CT画像と組織画像の重ね合わせ画像を作成し、計数ではなく分布に重点をおく方法を試みることにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

(1)DEI画像の最適化(2)毛細血管内皮細胞の免疫組織化学的な同定(3)デジタルマイクロスコープによる計測部位、範囲、方法の設定確認を行い、それぞれで予定を遅延させるか変更を余儀なくさせる問題が出たことが原因である。(1)については引き続き最適化を続けるものの、代替の方法でも並行して行う必要がある。(2)については保管されている病理検体はその都度、脱灰の必要があり、実験日程が延長する結果となった。一方で、病理検体で良好な染色結果が得られ、対象患者への適用が可能であることがわかった。(3)については(1)の問題とつながるが、むしろCT画像と組織像との重ね合わせから、観察対象の分布の評価が臨床に応用しやすいを考えられる。
全般的には、24年度は、海外研修、施設における診療棟移転および研究棟改修により、研究のための時間の確保が困難であったことが原因のひとつとして挙げられる。

今後の研究の推進方策

全体流れは当初の計画どおりで問題ないが、DEI像の最適化をどの段階でやめるか、毛細血管内皮細胞など計数対象項目の評価範囲と方法を計数から分布にするか、の2点を早々に決め、最終年度は決定された方向で進める。
また、脱灰、染色が予定していたよりも時間を要するため、当初予定していた研究協力者の補助にほかの協力者を回すことを考える。

次年度の研究費の使用計画

25年度は、学会発表旅費と論文投稿に充当する予定でいる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Reduction of dark-band-like metal artifacts caused by dental implant bodies using hypothetical monoenergetic imaging after dual-energy computed tomography2013

    • 著者名/発表者名
      Ray Tanaka, Makiko Ike, Takafumi Hayashi, Yoshiyuki Noto, Tazuko K. Goto
    • 雑誌名

      Oral Surgery, Oral Medicine, Oral Pathology, Oral Radiology

      巻: 未定(in press) ページ: 未定(in press)

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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