研究課題/領域番号 |
23592760
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
田中 礼 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (30323992)
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研究分担者 |
林 孝文 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80198845)
依田 浩子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (60293213)
池 真樹子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30568506)
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キーワード | 顎骨骨髄 / 微小血管 / 脂肪組織 |
研究概要 |
Dual Energy CT Imagingを用いて下顎骨の骨髄の微小血管分布を画像化することを目的に、下顎骨骨髄部の脂肪組織における微小血管の分布を調べ、CT像と対比させ、CT像の特徴像と血管分布との関連性について考察した。また、マクロファージの分布、および組織の低酸素環境の既往についても同様に検討した。 下顎骨の病変(良性腫瘍3症例、悪性腫瘍3症例)切除のために下顎骨区域切除術が施行された患者(男性3名、女性3名)の顎骨病理組織標本、および下顎骨切除前のCT画像を対象とした。下顎骨切除の原因病変部以外の部位を脱灰、包埋、薄切した。組織切片上で骨髄の脂肪組織の一定範囲を選び、範囲内の微小血管、マクロファージの分布を免疫組織化学的に同定し、評価対象範囲における陽性を示す領域の範囲を主観的に評価した。また、低酸素環境の既往についても免疫組織化学的に評価を試みた。下顎骨切除術前のCT画像データから、組織像の断面と対比できるようにMPR(multi-planar reconstruction )画像を構築し、組織像と照合した。 骨髄内を良好に描出する微小血管分布の画像化のためのDEI生成では、Dual Energy CT Imagingの特徴を有効にするまでに至らなかった。通常のCT画像を用いても骨髄内を比較的良好に描出可能であったが、対象とする骨髄部が非常に小さく、骨の硬化の範囲が広い部位の評価は確実性を欠き、骨髄評価のための至適CT画像生成方法の確立には至らなかった。一方、DECT Imagingに関しては、画質評価についての研究報告を行った。評価対象範囲では圧倒的に脂肪細胞の占める割合が大きく、CT画像に何らかの濃度変化を引き起こすほどには微小血管の割合は小さく、造影を行わない微小循環の画像化には限界があると考えられる。
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