研究課題/領域番号 |
23592761
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
西山 秀昌 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (60243250)
|
研究分担者 |
山村 健介 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90272822)
新国 農 新潟大学, 医歯学系, 助教 (80419316)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2016-03-31
|
キーワード | 咬筋 / T2値 |
研究実績の概要 |
咀嚼筋の疼痛の種類によって咬筋T2値に影響があるかどうかを比較検討し、結果を下記にて発表した。 新國 農, 西山秀昌, 林 孝文. 片側咬筋痛における咬筋T2値差の痛みの種類による検討. 第27回日本顎関節学会総会・学術大会, 2014年7月18-20日, 福岡市(九州大学医学部百年講堂). 結果として、圧痛とT2値上昇との間で関連性が強く、その他の疼痛との間では有意な関連性は見られなかった。 T2値の上昇は浮腫を含む組織内自由水の増加を示唆しており、ある程度遷延化した病態を検出している可能性がある。一方、圧痛以外の疼痛では、組織の状態がMRIで検出可能となる変化が生じる以前、ないし関与しないような病態、すなわち神経系が主体となるような疼痛を含んでいる可能性が示唆された。
年度途中で装置の更新があり、研究が中断した。1.5TのMRI装置から3.0TのMRI装置に変更となったため、3.0Tでの咬筋T2値に関する検討へと研究をシフトしていく予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究スタート時点で東日本大震災による予算執行への影響。システムのウィンドウズXPからウィンドウズ7対応へ更新作業による影響。MRI撮像装置の更新に伴う研究中断による影響が重なっている。
|
今後の研究の推進方策 |
3Tに機種変更となったため、1.5Tでのデータと比較検討を行う予定。 磁場強度の差による減衰速度への影響、複数の指数関数減衰の合成カーブであるT2緩和曲線への影響があると思われる。
|
次年度使用額が生じた理由 |
1.5Tから3.0TへのMRI撮像装置の更新のため、研究の中断を余儀なくされた。
|
次年度使用額の使用計画 |
1.5Tでのデータと3.0Tでのデータを比較検討する実験を予定している。 基礎実験系を含め再検討し年度内にデータ収集し発表する予定。
|