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2011 年度 実施状況報告書

口腔癌に対する放射線治療時の放射線性口内炎軽減システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23592763
研究機関大阪大学

研究代表者

古川 惣平  大阪大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (80173524)

研究分担者 村上 秀明  大阪大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (00263301)
柿本 直也  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (50324794)
内山 百夏  大阪大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (80322171)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード放射線治療 / MRI
研究概要

口腔内カメラとして歯科用ペンスコープを購入し、これを小型モータで回転させながら1024フレームのデータを取り込むシステムの開発を模索した。まずこのシステムを口腔内に設置できるように、本体部分を取り出し、口腔内設置時に安全な防湿・防滴カバーを作成した。得られた画像には、距離の違いによる歪みが生じ、光量の変化による色温度が部分的に異なっていた。そこで、撮影時には校正用の色見本を同時に写し込むことによって色温度の相違をキャンセルし、拡大率を補正し面積を正確に測定できるようなアルゴリズムを作成した。そして、撮影され補正された画像と、MR画像を比較した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

口腔内カメラを改良するため、分解を試みたが、これに時間がかかってしまった。同じ形式のカメラを3台購入したが、2台目以降は時間もかからなかった。IDEAL法による口腔内の撮影は順調であったが、口腔内に磁性体の金属補綴物が装着されている被験者が多く、これらを除外することとしたため、ボランティアの募集を再度行ったため、やや研究が遅れている。

今後の研究の推進方策

平成23年度に完成の予定であったコイルを現在作成中である。次に当初の予定であった放射線治療計画シミュレーションソフトウェアによる吸収線量の推定を行う。本検討では、口腔内で装着可能な範囲で、適切な材質(厚さ/原子番号/密度)を設定し、実際の照射前にある程度の範囲までシミュレーションする。続いて、ヒト乾燥下顎骨に軟部組織ボーラスを用いて「ヒト下顎骨部ファントム」を作成する。このファントムをまず臨床機の放射線治療装置に設置し、口腔粘膜における吸収線量を、シャロウタイプ吸収線量計による測定とガラス線量計により測定する。次に、片側下顎骨の内面に、シミュレーションの結果から得られた装置のプロトタイプを設置し、同様に口腔粘膜における吸収線量を測定する。ヒト乾燥下顎骨を用いたファントムを作成し、放射線性口内炎軽減装置を挿入する前後での吸収線量を比較する。

次年度の研究費の使用計画

本年度予定していた物品の購入はほぼ予定通りの執行であったが、研究発表および論文執筆が遅れているため、旅費と謝金を次年度に繰り越しした。次年度の研究費では、当初の予定であったコイルの開発を行い、研究発表および論文執筆を可及的に早く完了し、経費を正しく執行する予定である。また、線量測定をアウトソーシングするため、これに経費を執行したい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Correlation between pixel values in a cone-beam computed tomographic scanner and the computed tomographic values in a multidetector row computed tomographic scanner.2011

    • 著者名/発表者名
      Chindasombatjaroen J, Kakimoto N, Shimamoto H, Murakami S, Furukawa S.
    • 雑誌名

      J Comput Assist Tomogr.

      巻: 35 ページ: 662-665

    • 査読あり
  • [学会発表] 口腔癌の頸部転移に対する術後放射線治療の成績2011

    • 著者名/発表者名
      片岡観精、辻本友美、中谷温紀、内山百夏、柿本直也 村上秀明、古川惣平
    • 学会等名
      日本歯科放射線学会 第31回関西九州合同地方会
    • 発表場所
      愛知県
    • 年月日
      2011年12月10日

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公開日: 2013-07-10  

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