研究課題/領域番号 |
23592763
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
古川 惣平 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (80173524)
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研究分担者 |
村上 秀明 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (00263301)
柿本 直也 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (50324794)
内山 百夏 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (80322171)
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キーワード | 放射線治療 / IMRT / 有害事象 / 副作用 / 頭頸部癌 |
研究概要 |
今年度は、放射線治療計画シミュレーションソフトウェアによる吸収線量の推定を行った。 今回購入した放射線治療計画シミュレーション用ソフトウェアでは、実際のCTスキャンによる断面画像において自動的に骨や各種軟部組織の分離ができるのみならず、仮想の構造物をCT画像に模擬的に設置することが可能であった。さらにその仮想の構造物の厚さ/原子番号/密度を任意に設定することが可能であった。 そこで、構造物として、レジン、シリコン系歯科用印象剤、鉛の実効原子番号と電子密度を入力し、厚さを、3 mmから20 mmまで変化させ、下顎骨での吸収線量をシミュレートした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
シミュレートは完遂したが、ファントムにおける吸収線量の実際の測定に至ってはいない。
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今後の研究の推進方策 |
ファントムにおける吸収線量測定;ヒト乾燥下顎骨に軟部組織ボーラスを用いて「ヒト下顎骨部ファントム」を作成する。このファントムをまず臨床機の放射線治療装置に設置し、口腔粘膜における吸収線量を、シャロウタイプ吸収線量計による測定とガラス線量計により測定する。次に、片側下顎骨の内面に、シミュレーションの結果から得られた装置のプロトタイプを設置し、同様に口腔粘膜における吸収線量を測定する。 ヒト乾燥下顎骨を用いたファントムを作成し、放射線性口内炎軽減装置を挿入する前後での吸収線量を比較する。ガラス線量計は、口腔粘膜相当部に20箇所程度設定する。 臨床応用(第3相);倫理委員会の承認の後、患者に臨床応用する。書面によるインフォームドコンセントを得た後、患者口腔内の歯列の印象を採得し、石膏模型を作成する。石膏模型上にて、上記基礎実験で得られた結果を基に、各自カスタムメイドの放射線性口内炎軽減装置を作成し、装着する。装着時の口腔粘膜における吸収線量を、皮膚面と同等と考え、皮膚面にて測定する。 第1相で確立された、放射線性口内炎の客観的評価方法に基づき、放射線性口内炎の評価を行い、放射線性口内炎軽減装置の効果を確かめる。
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次年度の研究費の使用計画 |
今年度は、物品として遮へい用金属とボーラス材などを購入する。 研究成果を国際学会にて発表し、英語論文としたいが、研究費を使用したい。
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