研究課題/領域番号 |
23592772
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
佐々木 美穂 長崎大学, 大学病院, 助教 (10437874)
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研究分担者 |
中村 卓 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30172406)
角 美佐 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (90284702)
木村 泰男 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (30253686)
榮田 智 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80325662)
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キーワード | MRI / 灌流 / 拡散 / 唾液腺機能 / IVIM |
研究概要 |
平成25年度は、前年度に実験を行ったMR灌流、拡散イメージングの結果を論文にまとめ、報告した( Intravoxel Incoherent Motion Imaging of Masticatory Muscles: Pilot Study for the Assessment of Perfusion and Diffusion During Clenching. American Journal of Roentogenology. 2013;201: 1101-1107.)。また研究ではIVIM MRイメージングで灌流、拡散を評価するにあたり、なるべく簡便で短時間に行う方法について検討を行った。比較したIVIMパラメータは以下の3つである;(1)11個のb-valueを用いたデータからDおよび初期値fをあらかじめ計算し、最小二乗法を用いてfとD*を計算する方法。(2)3個のみの b-value データから線形回帰でD、f、D*を計算する方法。頭頸部腫瘍106を対象とし、IVIMパラメータの比較や良悪性の診断能などについて比較した。その結果、IVIMパラメータD、f、D*は(1)、(2)の方法でやや異なっているが、頭頸部疾患の診断能に関しては同程度であった。従って、より単純な方法である3個のみの b-value を用いて線形回帰でD、f、D*を計算する方法でも臨床的に特に問題はなく、むしろ短時間に行うことができる方法として有用であると考えられる。この結果は日本歯科放射線学会学術大会で報告し、論文にまとめた。 研究機関を通して、拡散強調撮像法であるIVIM-MRイメージングを行い、拡散と灌流を求めることで唾液腺機能評価が可能であることを明らかにした。
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