研究課題
歌登町におけるう蝕予防プログラムの118人のを対象として唾液緩衝の分析を行った。500μlの唾液に50μlの0.1NのHClを加えた唾液のpHを4.5以上と、以下の2群、う蝕の有無の2群でカイ二乗検定を行い唾液の緩衝能とう蝕の有無に統計的有意差が認められた。歌登町の合併により唾液サンプルの採取が困難となったため、平成16年から歌登町で行われていたう蝕予防事業において採取された唾液からのDNA抽出方法を検討した。非常に古く、DNAも少ない唾液サンプルであったために十分のlysis bufferを用いてDNAの回収量を増加させ、十分な濃度のDNA抽出を行う方法を確立した。う蝕と関連も報告されているHLAのアレルについて、効率的なタイピングの行う方法の検討をおこった。う蝕との感受性について唾液の緩衝能と関連しているcarbonic anhydrase 6(CA6)を対象遺伝子として分析をおこなった。CA6のexon2 に存在する1塩基多型(SNP)(rs2274327)を対象としたプライマーを用いて、リアルタイムPCRによりDNAを増幅した。精度の高いPCR生成物となるようSYBRグリーンを用いた誘拐曲線分析を用いてPCRのプログラムを改善した。生成物は制限酵素であるBtsClを用いたPCR-RFLP法により分析し、rs2274327(C/T)のタイプをCC,CT,TTの3群に分類する事が出来た。SNPとう蝕罹患状態の関連性について引き続き検討を行っている。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
2013 International Conference on Biological, Medical and Chemical Engineering (BMCE 2013)
巻: Session 2 ページ: 160-168