研究課題/領域番号 |
23592818
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
中田 和彦 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (70261013)
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研究分担者 |
中村 洋 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (40064878)
尾関 伸明 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (70469005)
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キーワード | ポリリン酸 / 医療用材料 / 歯髄細胞 / 象牙芽細胞 / マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP) / 象牙質シアロリンタンパク(DSPP) / アポトーシス |
研究概要 |
最終年度となる本年は、まずラット歯髄(RDP)細胞におけるポリリン酸ナトリウム(Poly-P)の分化誘導効果を検索した。その結果、①RDP細胞において、0.1mM-Poly-P添加5、7日目と0.05mM-Poly-P添加7日目に象牙芽細胞分化マーカーのひとつである象牙質シアロリンタンパク(DSPP)の遺伝子発現がそれぞれ観察された。②0.1~0.00625mM-Poly-P添加群では骨芽細胞分化マーカーBglapの発現は観察されなかった。 次にRDP細胞におけるPoly-P誘導マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)-3の細胞増殖および抗アポトーシス作用を検索した。その結果、①RDP細胞において、0.1mM-Poly-P添加3、5、7日目にMMP-3の発現がそれぞれ観察された。②0.1mM-Poly-P添加3、5、7日目に統計学的有意な細胞増殖が観察された。 さらにMMP-3 siRNAを用いたラット歯髄細胞におけるPoly-P誘導MMP-3の細胞増殖能について検討した。その結果、①0.1mM-Poly-P添加3、5、7日目において、統計学的有意な細胞増殖が観察された。②0.1mM-Poly-P添加7日目において、免疫組織化学的にも細胞増殖が観察された。③MMP-3 siRNA 遺伝子導入0.1mM-Poly-Pt添加3、5、7日目において統計学的有意な細胞増殖の抑制が観察された。④MMP-3 siRNA 遺伝子導入0.1mM-Poly-P添加7日目において、免疫組織化学的にも細胞増殖の抑制が観察された。 以上のことから、ポリリン酸ナトリウム(Poly-P)はラット歯髄(RDP)細胞に対して、象牙芽細胞分化誘導能があり、Poly-P誘導MMP-3が細胞増殖に関与している可能性が示唆された。
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