研究課題/領域番号 |
23592826
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
有馬 太郎 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (80346452)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 顎関節症 / 顎顔面領域の筋・筋膜疼痛 / バイオフィードバック / 国際研究者交流(デンマーク・スウェーデン) |
研究概要 |
本研究は、「力と持続時間を規定した咬合力」を発揮している前・中・後の咀嚼筋、特に今回はヒト咬筋内の血流・血液組成動態を把握し、咀嚼筋疲労のメカニズムを理解する手がかりを得ることを目的とした。 本事業を完了するためには、1. 咬合力計とその咬合力値を被験者本人にフィードバックする装置の開発、2. 咬合力、咀嚼筋内血流量、咀嚼筋内血液組成変動、咀嚼筋活動量、自律神経反応度を同時に計測できる装置の開発、が必要である。 平成23年3月11日に発生した東北地方の災害により、内定額通りに補助金が交付されない可能性が出てきた。そのため申請備品の購入を控え、自作による測定装置の作製、研究代表者所有の既存品、部局外の共同研究施設の既製品の借用、により本事業を完了することにした。 1. の咬合力計とそのフィードバックについては、平成24年5月中に研究連携者の在籍するデンマーク、オーフス大学を訪問し、測定装置とプログラムを自作で完成させた。 咬合力計は片持ち梁二本を基本構造に用い、A/D(analogue/digital)コンバータを介してUSBコネクタよりコンピュータに入力、自作のソフトウエア上で咬合力を常時確認できるようにした。 実験プロトコルについては平成23年11月下旬にデンマークとスウェーデンより、本研究内容に精通している研究者を1名ずつ招聘し、完成した。 2. については、研究代表者、連携研究者(デンマーク、オーフス大学)、研究協力者(スウェーデン、カロリンスカ研究所)それぞれが保有している測定装置をデンマーク、オーフス大学に持ち寄って測定を行うことが決まった。 測定セットアップは平成24年度中に完了し、予備実験、本実験へ入る。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予算の関係で装置購入が進まなくなりそうだったが、装置の借用で対応できた。連携研究者とも密に連絡がとれており、しかも彼らは世界的リーダーシップを発揮されている方々であるので有用なご意見をいただくことができ、研究の質も高いものになった。研究期間も3年で、十分余裕がある。進行度も研究申請時の予定と全く同じで、順調である。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度中に、測定セットアップ完了、予備実験を済ませ、本測定に入る。前述のとおり全く問題点は見られず、順調に進むであろう。また、時間に余裕があれば論文のIntroductionやMaterials and Methodsセクションの執筆を開始する。研究計画の変更はなし。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成23年度は、経費の節約等により18,015円の未使用が生じたが、次年度で測定セットアップ完了のため、研究結果予想のための情報収集や部品等の購入だけで予算はすべて消費されるだろう。また、研究発表をpreliminary reportとして発表できるかもしれないのでその場合は印刷費に用いる。
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