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2012 年度 実施状況報告書

高齢者のための植物由来成分配合オーラルケア剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23592827
研究機関東北大学

研究代表者

濱田 泰三  東北大学, 歯学研究科(研究院), 客員教授 (50034244)

研究分担者 洪 光  東北大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (70363083)
キーワード茶カテキン / ムクロジ / 新型インフルエンザ / 義歯粘着用糊材
研究概要

本研究は総義歯装着高齢者で高い頻度で認められる口腔内カンジダ症、口臭および口腔乾燥症に注目し、義歯装着者に用いられるオーラルケア剤に口臭および口腔乾燥症の予防および治療効果が期待でき、抗菌作用も兼備する植物由来成分(茶カテキン、ムクロジなど)の配合により、口臭およびドライマウスの予防および治療、口腔カンジダ症および誤嚥性肺炎の予防などを可能とする高齢者のためのオーラルケア剤の開発を目的とした。本年度は平成23年度の結果のもとに特定した植物由来抗真菌成分を用い、試作オーラルケア剤を作製し、以下の検討を行った。
1.試作材料の抗真菌性に及ぼす影響を検討するため、義歯性口内炎原因菌を用い、試作材料および試作材料からの溶出成分の抗真菌性実験を行った。
2.試作材料の組成成分および成分組み合わせが本剤の理工学的性質(粘度および操作性、保湿度、湿潤性、粘着力)に及ぼす影響について評価を行った。
3.試作材料からの溶出成分がヒト歯肉繊維芽細胞に及ぼす影響について評価を行った。
以上の結果から、保湿性、湿潤性、抗真菌性の観点から、適切な材料組成の種類、含有量、植物由来有効成分の種類および含有量を決定することができた。
このようなデータの結果を踏まえ、次年度は、植物由来成分配合試作材料の2種類作製し、義歯装着者の咬合力、咀嚼能率、義歯の口腔内維持力、抗真菌性、使用満足度などの観点から検討を行い、試作材料の臨床効果を確かめ、最終成分構成を確定する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画した研究計画のほとんどの項目が終了しており、実験から得られたデーターの再解析が必要ではあるが、おおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

今年度に得られた結果から、試作材料を二種類作製し、その臨床効果を確かめるため、総義歯使用者の咬合力測定、咀嚼能率測定、義歯の口腔内維持力の測定、抗真菌性測定、VSAによる満足度測定を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

次年度の使用額は、今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額であり、平成25年度請求額と合わせて、平成25年度の研究遂行に使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 義歯床用アクリルレジン表面ぬれの改良に関する研究2012

    • 著者名/発表者名
      ディリヌル・マイマイティサウット,洪  光,王 維奇,佐々木啓一.
    • 学会等名
      第121回日本補綴歯科学会学術大会
    • 発表場所
      神奈川県民ホール
    • 年月日
      20120526-20120527
  • [学会発表] セリシンパウダーが試作粘膜調整材の吸水溶解に及ぼす影響2012

    • 著者名/発表者名
      洪  光,ディリヌル・マイマイティサウット,王 維奇,金高弘恭、佐々木啓一.
    • 学会等名
      第59回日本歯科理工学会学術講演会
    • 発表場所
      徳島あわぎんホール
    • 年月日
      20120414-20120415

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公開日: 2014-07-24  

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