研究課題/領域番号 |
23592836
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
笛木 賢治 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (30334436)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 部分床義歯 / ポリエステル共重合体 |
研究概要 |
近年,金属製クラスプを使用しない部分床義歯(ノンクラスプデンチャー)が,審美性の高い義歯として社会から注目されている.ノンクラスプデンチャーの使用について,日本補綴歯科学会は,外観の回復を優先し,適応を誤った場合に生ずる顎堤の異常吸収,支台歯の移動という重大な障害を惹起する可能性があるため,今後その適応について科学的な検証が必要であるとの見解を示している. これに対して,弾性床用材料の1つであるポリエステル共重合体を用いたノンクラスプデンチャーについて,機能時の顎堤の応力負担を模型実験で検討した結果,金属製のレストを有する設計であれば適応となり得ることが報告されている.しかしながら,現時点で従来のクラスプデンチャーに対するノンクラスプデンチャーの有効性,さらには顎堤,支台歯,歯周組織への影響に関する臨床デ-タは国内・国外共に報告されていない.審美性が重要視される現代社会において,ノンクラスプデンチャーは,今後急速に普及していく可能性がある.従って,臨床研究により従来のクラスプデンチャーに対するノンクラスプデンチャーの有効性とデメリットについて明らかにして,その適応と限界を示す必要がある.そこで,本研究では,従来のクラスプデンチャーに対するポリエステル共重合体を用いた部分床義歯(ノンクラスプデンチャー)の臨床的な有効性と歯周組織への短期的な影響を明らかにすることを目的とした. H23年度においては,研究プロトコルを作成し,学内倫理審査への申請を行い,承認を得た(H23年9月15日,第684号).義歯製作のための機器を購入し,義歯製作を行うための環境とスタッフの準備を行った.UMIN臨床試験に登録し(H24年2月20日,000007310),本臨床研究の概要を一般に公開した.H24年3月1日より,被験者のリクルートを開始した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度は,主として研究実施のための準備(倫理審査の申請と承認,器材の準備,義歯製作の環境整備)と被験者のリクルート開始を計画し,おおむね予定通りに達成された.
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は,引き続き被験者のリクルートを行い,義歯を製作してデ-タ採得を継続する.
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度は,主として義歯製作に関わる材料の購入,学会発表への旅費の支出を予定している.
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