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2012 年度 実施状況報告書

VDT作業が顎関節症の発症・持続・悪化に与える影響を探る

研究課題

研究課題/領域番号 23592837
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

西山 暁  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助教 (40359675)

研究分担者 太田 武信  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (50436606)
塚越 香  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (60456217)
キーワードTMD
研究概要

本研究は,多因子疾患である顎関節症の発症・悪化因子として,従来報告されてきた項目に加え,現在のオフィスワークの中心となっているパーソナルコンピュータ,いわゆるVisual display Terminal(VDT)を用いた作業時間,勤務時間,勤務形態などの就労環境に着目し,すでに妥当性の検証された顎関節症スクリーニング質問票を用いて調査を行い,健常者と顎関節症症状を持つ就労者の間でVDT作業時間や勤務時間に差が見出せないかということを検証してゆくことを目的としている.
調査目標人数に達したのち,そこから得られたデータベースを用いて分析を開始する.
平成23年に調査対象企業の選別と用いる調査票の作成等と行い,調査を開始した.調査事態は各企業の健康診断実施時に合わせて行う必要があったため,企業のスケジュールにしたがって行ったことから,平成24年に入ってからも引き続き実施した.
平成24年中旬ごろに,対象とする企業での調査が終了し,データベースの作成を開始した.同年12月にはデータベース作成が完了したため,各分析を開始した.分析内容は基本的な記述統計,顎関節症スクリーニング結果による顎関節症群と非顎関節症群との寄与因子ならびにVDT作業時間等の比較,さらには,構造方程式モデリング(SEM)を用いた,顎関節症とVDTならびに寄与因子間における因果関係モデルの推測を行い,VDT作業を含めた顎関節症発症モデルを構築してゆくというものである.
現在もこれらの分析を行っているところである.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成24年度中の目標としては,調査の終了,データベースの作成およびデータ分析を上げていた.最終的に約6000名分のデータが回収でき,それらのデータベース作成も終了することができた.その後,実際の分析を行っているが,データ数が膨大であること,多岐にわたるデータ分析を行っていることから,分析自体は終了していない.

今後の研究の推進方策

平成25年度は,引き続きデータ分析を行い,順次学会発表ならびに複数の論文作成を行う予定である.
また,さらには本データを参考として,今後の研究テーマの立案,実施についても検討を行ってゆく予定である.

次年度の研究費の使用計画

平成25年度は分析データをもとにした各種発表を行うことを中心としていることから,論文作成諸経費,投稿料,学会参加・出張費を中心とした使用になる予定である.
また,今後の新たな研究の方向性を本研究結果から得るため,他の統計処理法も検討する必要性があることから,それらに必要なソフト購入にも使用する計画である.

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公開日: 2014-07-24  

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