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2011 年度 実施状況報告書

臨床データ・プロセシングに基づいた残存歯咬合支持能力の簡易診断システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23592847
研究機関広島大学

研究代表者

水町 亘  広島大学, 病院, 歯科診療医 (50555141)

研究分担者 阿部 泰彦  広島大学, 病院, 講師 (00253097)
日浅 恭  広島大学, 病院, 助教 (60304432)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード臨床データ / プロセシング / 残存歯 / 咬合支持能力 / 簡易診断システム
研究概要

平成23年度は,「各歯の歯周状態に対応した咬合支持能力の臨床データの構築」を目指した。先ず,被験者は,個性正常咬合を有する男女各10名(男性:25.5±3.3歳,女性:23.2±2.9歳)とし,広島大学疫学研究倫理委員会の審査・承認(第疫-331号)を得て以下の測定を行った。各被験者において,咬合力検査フィルム(Dental prescale 50HR,GC,東京)を用いて(a)可及的切端咬合位から咬頭嵌合位へ滑走運動して最大咬みしめ3秒間,(b)咬頭嵌合位における最大咬みしめ3秒間,の2通りを記録し,咬合力検査装置(Occluzer 707,GC,東京)にて各歯の咬合力(N),咬合接触面積(mm2)および咬合圧(MPa)を測定した。統計学的分析は,歯種別にこれら3つのパラメータにおける性差について有意水準5%にてt検定を行った。咬頭嵌合位では前歯部の咬合接触が記録されないケースが多いため,前歯部には(a)のパラメータを,臼歯部には(b)のパラメータを用いた。その結果,咬合力(N)と咬合接触面積(mm2)において,上下顎1,4,5番の一部に性差を認めるものの(P<0.05),咬合圧(前歯部:68.1±7.5 MPa;臼歯部:61.5±10.0 MPa)においてはすべての歯種で性差を認めなかった。現在,男女各目標被験者数50名における測定を行っている。その後,データの分析を行い,性差に影響されないパラメータによる歯種別咬合支持能力に関する臨床データの構築を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

個性正常咬合を有する成人健常有歯顎者(男性:50名,女性:50名)から求める歯種別咬合支持能力に関する臨床データの構築において,現在,データ測定中であるため,分析が完了していない。

今後の研究の推進方策

各歯の歯周状態に応じた咬合支持能力指数と咬合圧データとの相関を分析するために,各歯の歯周状態に対応した咬合支持能力指数の根拠となる臨床データを構築する予定である。

次年度の研究費の使用計画

各歯の歯周状態に対応した咬合支持能力指数の根拠となる臨床データを構築する予定であるが,臨床データの集積が難しいので,その前に,咬合支持能力と歯槽骨レベルとの関係を明らかにするためにシミュレーションを追加し,検証を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 歯種別咬合支持能力を評価する臨床パラメータの探索2011

    • 著者名/発表者名
      野上敬介,阿部泰彦,水町 亘,田地 豪,日浅 恭,岡崎洋平,津賀一弘,赤川安正
    • 学会等名
      第95回広島大学歯学会例会
    • 発表場所
      広島県歯科医師会館(広島市)
    • 年月日
      2011年11月13日

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公開日: 2013-07-10  

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